Category: Uncategorized

Categories
Uncategorized

「ヨガの身体五層論(5つの鞘)・身体と心の捉え方」

ガネーシャ ブラフ・ヤヨイさん – 第1回 – (テキスト・写真|ガネーシャ ブラフ・ヤヨイさん)皆様は、ご自分の身体や心をどのように捉えていますか? 心身の捉え方は、私たちの価値観や生活スタイルを規定する要素となります。 例えば、脳死や臓器移植などに対する見解は、個人や社会全体の心身の捉え方に左右されます。また社会的な問題だけでなく、 私たちの労働時間や食事など生活スタイル全般に影響を及ぼしています。 心身観は、人間存在のあり方でもあり、古くから哲学のメインテーマの一つでした。 デカルトの心身二元論や、道元の心身一如の思想など、世界中に様々な思想があり、現在も議論は続けられています。最近は脳科学を基礎に、心と身体というよりは、心と脳の問題として考察されることも多いようです。 今回のコラムでは、ヨガやアーユルヴェーダにおける心身の捉え方について書きたいと思います。 ・  ・  ・ ヨガやアーユルヴェーダの礎となるインド思想にも、いくつもの身体の考え方がありますが、今回は、その中の一つ「タイッテリーヤ・ウパニシャッド」に記されている人間五層説(パンチャ・コーシャ)について書きます。 五層説では、人間の存在は5つの層で構成されていると考えます。5つの層は、タマネギのように内側から順に重なっているイメージです。 一番外側の層は、肉体を表しています。物質を粒の集まりと考えると、目に見える物質を構成する粒は最も大きく粗大なものとして捉えられます。層が内側に向かうほど粗大から微細になります。 一番外側の層である「アンナマヤ・コーシャ(食物鞘)」は、私たちが触り見ることのできる肉体のことです。食物によって維持されている人間存在の基礎となる部分で、食べているものの影響が多大です。 食物鞘を整えるには、トリドーシャ(Vata・Pitta・Kapha)のバランスをとり維持することが大切です。また、一つ内側の層を流れる気の乱れの影響を受けます。 外側から2番目の層、「プラーナマヤ・コーシャ(生気鞘)」は、生気(プラーナ)より構成されるエネルギー体です。 プラーナは五気あるといわれ、それぞれが生命エネルギーを動かしたり排出の働きを行ったりしています。 新鮮なプラーナを取り入れ、流れを整えることで、生命力(オージャス)が高まります。またこの層は、食物鞘と意思鞘の影響を受けたり与えたりする層で、心と肉体の架け橋とも言われます。 その内側には「マノマヤ・コーシャ(意思鞘)」という、感情や心に関わる層があります。 心のエネルギーを司り、外からの刺激や出来事に反応して表出する感情の層で、感情をコントロールしなくては、振り回され乱れてしまいます。 その内側に位置する「ヴィジュナーナマヤ・コーシャ(理知鞘)」では、物事を意識と統合して判断します。 感情の基準を決定し判断する知性の層です。この知性の層が乱れていると、正しい思考と行動の選択を行うことができません。 アーユルヴェーダでは、「知性の過ちが病気の最大の原因」と考えます。 中心の核となる層「アーナンダマヤ・コーシャ(歓喜鞘)」は、歓喜に満ちています。 人間の本質は、純粋で幸福感に満ちているそうです。この歓喜鞘が、宇宙・生命全体の根源とつながる真我を包んでいるといわれます。 五層説によると、私たちは幸福に満ちた層を包み込むように五層が重なって宇宙に存在しています。純粋なエネルギーを取り入れながら、それぞれの層を健やかにしバランスを整えることで、存在の芯となる部分が幸福で満たされるのです。 五層は互いに影響し合うため、どの層のバランスが崩れていても全体が崩れてしまいます。 この5つの層を全体的に見て調和をとり、より健康で幸せな生活に導く教えがヨガやアーユルヴェーダです。 ヨガやアーユルヴェーダは、それぞれの層を健やかにし調和をとるための具体的な方法(食事・生活習慣・自然との調和など)を教えてくれています。無理なく生活に取り入れることのできるものもたくさんあります。 ヨガやアーユルヴェーダの智慧を活かして、より健康に幸せになりましょう!! ブラフ・ヤヨイ (ガネーシャ ~ヨガ & アーユルヴェーダ~)http://www.ayurveda-ganesha.jp/

Categories
Uncategorized

「頭を大切にしましょう」

アーユルビューティ 長尾理恵さん – 第1回 – (テキスト・写真|アーユルビューティ 長尾理恵さん)「頭には神が宿る」 はるか昔から、インドではそう言い伝えられています。 アーユルヴェーダは、「頭」を大切にしています。そのため、実に様々な頭へのアプローチがあります。 ・薬草オイルを頭部へ塗布する(シロービヤンガ)。・薬草オイルを脳に垂らす(シロダーラ)。・薬草ミルクを脳に垂らす(クシラダーラ)。・頭部の薬草オイルバス(シローバスティ)。・湿布(ピチュ)。・頭皮のパック(シロレーパー)。・Etc.. ヘッドマッサージやシロダーラは有名ですね。 【健康な頭皮とは?】 健康な頭皮は、弾力があって青白く透き通った色をしています。 小さい子供の頭皮を見ると、完全に健康な頭皮を見ることができます。 マルコメ味噌のコマーシャル、見たことありますか?坊主頭のマルコメ君の頭、かなり青白いですね(笑)。 私は仕事柄、多くの方の頭皮を触ります。 ・ガチガチに硬い。・ブヨブヨしている。・脂っぽい。・乾燥。・温かい。・冷えている。・赤みがかっている。・茶色い。・白髪や抜け毛が多い。 思いつくままに特徴を列挙してみましたが、これらの特徴は、頭皮が悲鳴を上げているのかもしれません。 今日は、健康な頭皮を手に入れるために、毎日の生活に取り入れることが出来るアイディアをお届けします。 【日傘を活用しましょう】 アーユルヴェーダのドクターは、「日傘は、邪悪なものから頭を守ります。魔除けの効果がある。」と断言していました。古典(チャラカサンヒター)には以下のように書かれています。 「日傘は、自然災害を避け、体力をまし、身を守り、体を覆い、快適になる。太陽や光や風、ほこり、雨を遮ることができる。」 【頭に塗布しているものを見直しましょう】 シャンプー、リンス、カラーリング、パーマ剤、はたまた育毛剤など、頭皮に直接塗布しているものを見直してみませんか?大切な頭のために、できるだけ自然なものを選択しましょう。 【頭に油を塗布(シロービヤンガ)しましょう】 用意するものは、たった一つ。 「白ゴマオイル」 白ゴマ油の量は、大さじ一杯くらいでOKです。 頭がガッチガチ!たっぷりオイルを使いたいという方は増やしてくださいね。 オイルは少し温めた方が気持ち良いです。 はじめにオイルを頭頂に置き、全体にまんべんなく刷り込みながら塗布します。 生え際は、丁寧にマッサージしましょう。 耳の全体にもオイルを塗布しましょう。 顔や首、肩、デコルテまでオイルを塗布すると最高です。(私は、耳の穴、鼻の穴、口の中までオイルを塗ります!) 古典にもその効果が書かれています。 「毎日頭部に油を塗ると、頭痛や円形脱毛症、白髪、抜け毛で苦しむことはない。ゴマ油を規則的に頭部に塗ると、とくに頭蓋骨の強さが増す。毛神はしっかりと根ざし、長くて黒くなる。感覚器官が適切に働き、顔は好ましく輝き、静かな眠りと幸福を得るようになる。」 この効果はすぐに実感いただけるでしょう。 シロービヤンガを毎日の生活に取り入れると、表情や肌艶がパッと明るくなり、一層幸せを感じることができるようになります。 最もおススメの時間は「朝」です。朝は浄化の時間です。是非、少し早く起きてシロービヤンガを行ってみてください。キラキラ輝く一日が待っています。 アーユルビューティ 長尾理恵 (アーユルヴェーダ専門サロンAyurBeauty「アーユルビューティ」)http://www.ayur-beauty.com/